令和元年。まだ残暑厳しい2019年9月7日に第1回 Thanks for Life BBQ festival presented by TRIO JAPAN を開催しました。移植を受けた子ども達、その兄弟、家族、支援者、約120名が一斉に集まり、とても楽しい時間を過ごすことが出来ました。
このバーベキューの趣旨はこれまで移植を受けた成人の方や子供たち、そしてそのご家族が、ドナーからいただいた「命」に感謝することと、移植をした方々をサポートする医療従事者や、止む無く海外で移植をする子供たちを応援するサポーター、そして学生ボランティアがコミュニケーションを取り日本の移植医療への理解を深める目的で行いました。
当日は30度を超える暑さでしたが子供たちは暑さをものともせず、おいしそうに焼きあがったお肉やソーセージをおいしそうに食べたり、学生ボランティアと一緒に真剣な眼差しでレクリエーションに参加していました。
また、移植を受けた子ども達には、その胸やお腹にある傷痕は多くの人が君を愛した証であるということ。何よりも君が闘ってきた証であるということ。そして、その傷痕の向こうにはドナーというヒーローがいるんだよということ。それを誇りに思って欲しい。ということを伝えたかったのですが、そんなことはどこ吹く風。繋いでいただいた命をキラキラと一生懸命輝かせ、精一杯無我夢中で遊んでいました。移植患児、我慢を強いられてきた兄弟、家族、それを見守る支援者と皆が笑顔であふれた幸せな1日となりました。
ほんの1,2年前までは病院のベッドの上で余儀なく闘病生活を送っていた子供たちが公園の芝生を元気に目一杯の笑顔で走り回る姿に思わず目頭が熱くなりました。
世間の皆さんが持たれているであろう「移植(臓器提供)=重い・暗い・怖い」というイメージを私たちは「移植=笑顔(明るく楽しい未来)」であるという風に世の中に発信していきたい。改めてそう思うイベントとなりました。
トリオ・ジャパンではこのような取組が我が国の臓器移植医療を取巻く環境を変革するエンジンになると信じ、毎年続けていきたいと思います。
最後に、本イベントにご協力をいただいたすべての皆さまに感謝いたします!
NHKハートネット “臓器移植”について語りやすい世の中に