活動内容
1997年の臓器移植法、2010年の改正臓器移植法の際には国会議員への働きかけを積極的に行ってきました。それ以降、かなりの年月が過ぎましたが、我が国の移植医療を取り巻く環境は依然厳しい状況が続いています。潜在的ドナー発掘のための様々な提言を国へ再開していきたいと考えています。
コレクティブ・インパクトとは、特定の社会課題に対して、ひとつの組織の力で解決しようとするのではなく、行政、企業、NPO、基金、市民などがセクターを越え、互いに強みやノウハウを持ち寄って、社会システム全体を捉え同時に社会課題に対する働きかけを行うことにより、課題解決や大規模な社会変革を目指すアプローチです。
トリオ・ジャパンでは、臓器移植医療に係る実態調査を基にした白書を発行しています。
調査というと、「協力する/される」というイメージがあるかも知れません。しかし、本調査は、一刻も早く効果的な対策を立案・実施し、海外渡航移植のない「生き心地のよい社会」をみんなで築くために行うものです。誰かの研究のために行うものではありません。したがって、本調査においては誰もが“参加者”です。
当事者の方々には「体験を語る」という形で調査に参加していただき、調査チームの私たちは「お聞きしたお話を対策につなげていく」という形で調査に参加します。志を同じくする人たちが、立場を超えてチカラを合わせて一緒に作り上げていくのが臓器移植医療白書なのです。
調査チームを構成するのは、臓器移植医療の実務家です。専門家がそれぞれの専門性を集結させて、アドバイザリーボードと共により社会的意義のある提言にすべく議論を重ねています。
最終報告書を基にして臓器移植医療支援を立案し、政府にも提言していきます。