11月18日、東京医療保険大学東が丘看護学部にて、ある日突然最愛の娘さんを亡くされた中里妙奈さんに登壇いただきました。
中里さんの娘、凛さんは受講されている学生さんと同じ看護学生でした。中里さんご家族は、生前の凜さんの意思を尊重し臓器提供を承諾。
最後のお別れに手を握ることを医師に勧められても凜さんの身体はまだ温かく、別れを認めたくなくて手を握ることができなかったこと。真面目で一本木な性格の娘ならば「人の役に立ちたいからママわかって」と言うだろうと、現実を受け入れたこと。
泣きながら聴講する学生さんも多く、ドナーの母から放たれる涙まじりの絞り出すような真実のメッセージは、凜さんと同世代の看護学生たちの共感と共に、胸をえぐるような衝撃を与えたと思います。
一方で深い悲しみの先には、凜さんはレシピエントの中で生き続ける。明るい未来の移植医療(臓器提供)という選択肢があることも教えてくれました。
生前、凜さんが大好きだったMrs.GREEN APPLEの曲で「私は最強」という曲があります。その一部に
最愛の日々
忘れぬ誓い
いつかの夢が私の心臓
何度でも何度でも言うわ
「私は最強」
「アナタと最強」
まさにドナーとなり、レシピエントの夢を叶えてくれた凜さん。中里さんご家族が最愛の凛さんの半生を伝えるために合作したスライドと手紙はまさしく、「凜さんは最強」と知らしめる最高の講義であったと思います。全国の看護系学校や高校の特別講義にお薦めしたい内容です。