先の日本移植学会にて、青山より新たな試みとして発表させていただきました「一般財団法人Nup Mep」設立のお知らせです。
元旦の読売新聞の朝刊にて「臓器移植見送り、東大・京大・東北大で昨年60件超…提供集中で「対応できる限界超え」の記事を報じてくれました。多くの人にとって衝撃的な受止めになったと思いますが、関係者にとっては周知の事実でした。
医療業界では医師不足や医師の過重労働などの問題が深刻さを増し始めております。2024年度から義務化された「医師の働き方改革」制度が、医療現場への負担と混乱を招く中、「医師」の業務のタスクシフトが重要な解決の鍵となることが期待されています。
診療看護師は、日本看護協会等で資格認定された看護資格であり、看護職の医療的な判断や実施における裁量の拡大を可能とし、医師のタスクシフト先として期待されています。しかし、診療看護師の資格を取得するには経済的・時間的負担が多く、資格取得を断念する看護師も少なくありません。
一般財団法人 診療看護師等医療従事者育成支援協会(通称:Nup Mep (Nurse practitioner Medical professions))では、診療看護師を始めとする医療従事者またはそれを求めて就学する者への奨学金による経済的支援、人事交流及び教育活動の事業を行い、医療従事者の業務の質を向上することにより、医療を必要とする患者への医療サービスの質の向上に寄与することを目的として設立されました。具体的には、本法人では次に掲げる事業を行うことを目的としております。
・ 診療看護師等を目指す学生又は医療従事者への奨学金の給付
・ 医療従事者の業務改善および臨床の質向上、並びに学術研究の振興に関する事業
など
諸事厳しき折誠に恐縮に存じますが、本会の趣旨にご理解を賜り、格別のご支援を賜りたくお願いを申し上げる次第です。末筆ながら、貴社の益々の発展をお祈り申し上げます。
【当財団発起人】
・非営利団体 国際移植者組織TRIO JAPAN(トリオ・ジャパン)理事長 青山 竜馬
・大阪大学 心臓血管外科 教授 宮川 繁
・大阪大学 心臓血管外科 講師 平 将生
・小石川インターナショナルクリニック 院長 川合 明彦
・慶応義塾大学 看護医療学部 准教授 /健康マネジメント研究科 准教授 /科委員 添田 英津子
・東京医療保健大学 東が丘看護学部 看護学科 /大学院 看護学研究科 准教授 玄 順烈
・東京医療保健大学 立川看護学部 看護学科 教授 久保 恭子