7月1日、東京医療保健大学東が丘キャンパスにて、100名を超える学生の皆さんに講演の機会をいただきました。
今回の特別講師は大阪大学心臓血管外科の平将生医師です。2010年、臓器移植法が法改正され、日本においても小児の心臓移植が可能になりました。小児心臓移植の黎明期より東奔西走されてこられ、救われる命だけでなく、失われる命の現場にも立ち会ってこられました。
「レシピエント側のお子さんが助かってほしいと願う親御さんの思い、突如訪れる場面において、ドナー側のお子さんが奇跡的に助かって欲しいと願う親御さんの思い、それは全く一緒のはずだ。だからこそ臓器提供を受ける患者さん、ご家族には ”命を引き継ぐ覚悟” が必要なんです。」
「医療者として、生きること、死ぬことを真剣に考えてほしい。助かる命だけでなく、その人の人生をどのように終わらせてあげられるか ーそこに寄り添うのも医療者としての大切な使命だ。」
医療者を目指す学生の皆さんにとって、心に響く言葉がたくさんあったと思います。これからの医療を担う若者にとっての新たな視座になることを願います。東京医療保健大学の皆さん、平先生、貴重な機会をありがとうございました。